九州大学応用生理人類学研究センター

概要Introduction

センター長挨拶

センター長 前田享史(九州大学大学院芸術工学研究院教授)

 この度、九州大学大学院芸術工学研究院に応用生理人類学研究センターを設置致しました。芸術工学が標榜する"技術の人間化"を推進するためには、先ず人とは生物学的にどのような特性を有するのかを知る必要があります。そのため生理人類学は様々な実験手法でヒトの基本的な特性を探ってきました。
 今日、地球気候変動や少子高齢化など様々な問題が顕在化してきました。これらの問題に対して芸術工学あるいは生理人類学は解決策を提案しなければなりません。そこで私共は様々な組織と連携して具体的な解決策を探るために当センターを設置しました。連携先は九州大学内に留まらず、広く産学から海外の研究機関まで含まれます。私共も積極的に連携先を求めますが、当センターの4つの部門の内容を御理解の上、皆様からの積極的なお尋ねもお待ちしています。

センター設置目的

 技術・情報の飛躍的革新は生活を一見便利で快適にしていますが、一方でヒトが生き残りをかけて生物学的に適応してきた環境との乖離はますます大きくなり、その歪みはすでに人の健康リスク等の様々な問題を引き起こしています。
 これらの問題を解決するため、ヒトの生物学的適応に関する基礎研究が九州芸術工科大学設置以来45年にわたり生理人類学分野にて行われてきました。この基礎研究を土台とし、現代社会が抱える喫緊の諸問題を解決するため、応用研究に特化した応用生理人類学研究センターを設置しました。

PAGE TOP